前にも書いたように、既に松岡首つり事件は沈静化と言っていいフェーズになっている。衝撃が日本中を走った時に感じた空気は一種異様なものであった。なぜなら、奥さんは気丈に、とは言うけれど「アレ、もう後釜を決めて選挙対策が始まったのかな」と思わせるに十分だったし、テレビに出てくる人で涙を流している人が皆無だったからである。あまりの悪人で、彼の死を心底悼む人がほとんど誰もいなかったということなのだろうか。そんな中で気付いたのはムネオ議員と高市早苗議員はハンカチを取り出していた。高市議員の方は、テレビカメラの前で座り込んで泣いていたが、特に緊密な関わりがあるようでもなく、単なる演技だったのかそれとも何か深い関わりがあったのか、不思議な光景だった。
それにしても、松岡の悪評が次から次に出てくる。
現役雑誌記者による、ブログ日記!by オフイス・マツナガ
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50386293.html
「松岡から悪を取ったらないも残らない」 元熊本県警本部長が言うように、熊本県では悪名を馳せてた。 松岡農水大臣は声これまでにも鈴木宗男代議士が逮捕された「やまりん事件」や「ハンナン事件」等に名前が挙がっていたし、1990年の初当選以来、運動員の選挙違反は数知らず、逮捕か連座制で議員の地位も吹っ飛びそうなことも度々あった。 それでもしぶとく生き残り、ついには2006年に安倍政権誕生と共に農水大臣に就任したのである。 「あいつだけは閣僚にしてはいけない」と言われ続けてきた人物の一人だったのに・・・。 まさに執念の農水大臣就任でもあった。 だが、農水大臣になったのが仇だったのか、大臣の首を取れとばかりにマスコミが農水大臣の周辺を調査したのは言うまでもない。
大臣就任早々、出資法違反容疑の会社から100万円のパーティ券購入、女性問題等が続出。 地元でもヤクザがらみの産廃問題、砂利利権、バイオ利権などが噂されていた。 また、松岡事務所は利権の巣。何か公共に参入しようとすれば必ず献金やパーティ券を買わされる。それでも仕事がないよりマシだと後援者の中では「必要悪」のような存在だったそうだ。 |
こういう悪党なら、悪党なりの美学があるだろうに、なぜ首をくくったのだろうか。
前述の現役雑誌記者による、ブログ日記!によれば、
東京地検特捜部は5月24日、25日に緑資源機構の元理事や天下り会社などの関係者6人を逮捕すると共に関係先を家宅捜査したのである。 特に松岡農水大臣への致命傷となりそうなのが「阿蘇小国郷建設事務所」への家宅捜査であったようだ。 農水省は2001年度から森林と農用地を一体的に整備する「特定中山間保全整備事業」を策定し、事業主体は独立行政法人緑資源機構とした。 事業対象は熊本県の「阿蘇小国郷区域」と島根県の「邑智西部区域」でそれぞれ154億円、120億円の予算が付いている。 松岡農水大臣は「阿蘇小国郷区域」の事業に地元の後援土建企業14社を参入させていおり、2005年までの3年間で1300万円の献金をしているのだ。 また、摘発された公益法人やコンサルタント会社から850万円の献金も受けていた。 構造は簡単。 「土建業者ー松岡農水大臣への献金ー緑資源機構へ斡旋?ー土建業者へ発注という絵に描いたような図式が透けて見えるのだ。 松岡農水大臣は農水・林野畑一筋。副大臣や現職農水大臣として農水利権は一手に握っていた。 場合によっては「あっせん利得罪」、「斡旋収賄罪」などの適用が可能な事件である。 |
しかし、松岡の首つりについてはおかしな事がまだある。「週刊新潮」が取り上げている。松岡自殺を発見したのはSP、施設長ほか3人で、12:20。119番への通報は12時29分。救急隊が到着したのが12時42分であるが、その時にまだ首つり状態だったという。どう考えても、発見したらまず身体を降ろして息をしているか確かめ、蘇生を試みるだろう。特に、SPはそれくらいの知識は当然あるだろう。なのに、発見してぶら下がったまま9分もそのままにしておいてやっと救急に連絡、さらにそのまま放置し、実に20分間もぶら下がったままだったという。しかも、意識不明、心肺停止状態であっても、救急隊は必ず呼吸、脈拍、血圧を測定するはずなのに、CPAシート記入がないという。ニュースではストレッチャーの上で懸命に救命措置を取っているかのようにしながら慶応病院に運び込まれていたが、20分間も放置していたことは報道されなかったし、今でも週刊誌以外では報道されない。
遺書が本物かという疑惑もそのまま残っている。現物が出てこないのであるから、筆跡を調べることもできない。このまま、闇に埋もれてしまうのだろうか。
本来、他の動物と同じように、ヒトも自殺するようには作られていない。生きるように作られている。死に直面すると全身全霊をかけて生きようとするものなのだ。だから自殺する、というのは生きようとする本来の機構が何らかの原因で壊れてしまった状態なのだ。きっかけとなることにはいろいろあるだろう。松岡大臣にもきっと何かきっかけとなる、彼の生きる気力を奪い去ってしまう致命的な何かが起こったに違いない。
彼は農林水産大臣として5月27日のJRAダービーに皇太子を招待する立場にあった。アベ首相は夫人とともに観戦していたが、松岡の姿はなかった。アベ首相は夫人の勧めで買った馬券が的中して、上機嫌でダービーを楽しんでいたという。一説には、アベ首相が松岡の同伴を拒絶したという。皇太子の手前、十分にありうることだ。もしそうなら、「緑資源機構」で追い込まれていた松岡にとって、アベ首相のこの仕打ちが決定的な意味を持ち、松岡を絶望させたことは十分に考えられる。松岡は、26日に熊本に帰って墓参りをしたと報道されていたが、実は熊本の自宅マンションに篭っていたという。彼の心境が伺える新らしい事実だ。
【追記】 20070604
松岡を降ろさなかったのは、もう助かる見込みがないと判断したからだろう、と書いてあるブログがあった。
これは違うだろう。上にも書いたように、発見したらまずヒモを切って降ろして生死を確認するだろう。仮に助かる見込みがなさそうであったとしても、いつ実行したのか時間が分からないのだから、蘇生術を試みるのが人間のすることだろう。
アベさんは、その日のインタビューに答えて「安らかな顔をしていた」と言っていたが、本当に顔を見たのだろうか。昏睡状態で成仏したのではないのに、縊死なのに本当に安らかな顔をしていたのだろうか。アベさん以外にそのような感想を語った人を知らない。
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