時代錯誤の柳沢さん

柳沢厚生労働相の「女性は子どもを産む機械」発言については、議論百出。石原都知事の「子どもを産めなくなった女性は地球上に不要」発言などと搦めて、女性蔑視でありけしからん、辞任せよ、という意見のある一方で、本来はそういう意図ではなく、「比喩としては問題あるかもしれないが、『女性が子供を産む機械』だと言おうとしたわけじゃない。生まない人、生めない人のことを何も批判している言葉でもないのに、皆が(柳沢大臣の発言を)逆手にとって『生めない人は欠陥なのか!?』、とか、国語力がそんなに日本国にはないのか!」という橋下弁護士の擁護発言、「野党が批判して辞任要求、そんなことをやってる前に国防含めて国会でやることがあるだろう。(大高未貴)」、「問題発言ではありますが、そんなこと本気で思っている人いないですし(眞鍋かをり)」など、騒ぎすぎという意見も出始めた。
「前後の脈絡すっとばして片言隻句を揚げ足取りして騒ぎ立てるメディアの手癖も恥知らず丸出し。ましてや、その尻馬に乗って女性議員たちが一斉に文句つけるありさまには、いやもう、心底萎(な)えました(大月隆寛)」とまで言うので、全文を眺めてみる。
柳沢厚生労働相発言 なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。 |
まあ、人口が減っちゃうよ、このまま行くといろいろ困った事が起るよ、というのを超えて、女性は子供をもっと産め、と持っていこうという話の展開は明らかで、「産む機械」と言われれば頭に来る人がいるのは当然であろう。「考えてもいけないこと(青木参院会長)」というのは、逆に思想統制でこれまた問題だろうとは思うが、やはり、政策を決定するのにこういうアナクロニズム的な発想を基本にするのはアホウというものだろう。
ところが、地方選で完敗しなかったので、気が緩んだのか、またまた柳沢さんは馬鹿なことをのたまった。
柳沢氏の子供2人「健全」発言、野党が一斉に反発 柳沢厚生労働相が6日の記者会見で、「若者は『結婚して子供を2人以上持ちたい』という健全な状況にいる」などと発言したことに、野党各党は一斉に反発した。7日からの審議で厳しく追及する構えだ。 民主党の小沢代表は山形市での記者会見で、「(女性を産む機械に例えた)発言以来、『ごめんなさい』と言っているが、柳沢氏自身の意識や考え方、体質は変わっていない」と批判。国民新党の亀井久興幹事長も記者会見で、「子供を1人しか作れない人々は不健全と言わんばかりの発言だ」と指摘した。 厚労相は同日夜、省内で記者団に、「若い人全体の意識は、そういうことだろうということで申し上げた」と釈明した。安倍首相も、首相官邸で記者団を前に、「特定の価値観を述べたわけではない。我が家も残念ながら子供がいないが、そういう言葉にいちいち反応するのではなく、厚労相が何をやろうとしているかという真意をくみ取るべきだ」と厚労相を擁護した。 一方、公明党の漆原良夫国会対策委員長は6日、国会内で記者団に、「今回の発言が前回の発言と併せて論じられると、非難の根拠になり得る。『問題ない』とはいえない。誤解を招く発言はするべきではない」と不快感を示した。 (2007年2月7日1時48分 読売新聞) |
まあ、語るに落ちるというのはこういう事だろう。前回の発言に対する騒動から、全く何も学んでいないということだし、この人の発想が、根底は富国強兵の思想と似たようなもんだということが、前回の発言よりもより明確になったようにも感じる。
こういう危険な人は辞めてもらった方がいいのではないか。
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